JAMS-. 第27回DAM実践セミナー

日本麻酔科学会 公認 参加・発表 2単位 

1回 1029()  9:3012:30 (D52会場: コングレスセンター5階)

2回 1029() 14:0017:00 (D52会場: コングレスセンター5階)

3回 1030()  9:3012:30 (D52会場: コングレスセンター5階)

4回 1030() 14:0017:00 (D52会場: コングレスセンター5階)

 

コースディレクター:1029() 中川 雅史(社会保険紀南病院 麻酔科)

1030() 水本 一弘(和歌山県立医科大学 医療安全推進部・麻酔科)

 

インストラクター

佐藤光晴(名古屋大学)、大野博和(茅ヶ崎市立病院)、木山秀哉(東京慈恵会医科大学)

森本康裕(宇部興産中央病院)、山本公三(姫路聖マリア病院)、田口志麻(広島大学)

 

DAM実践セミナー

社会保険紀南病院 麻酔科

中川 雅史

気道・換気トラブルの予後が悪いことは明らかである。気道・換気トラブルの対処法を身につけることは、麻酔科臨床医にとって必須の項目である。ASAでは、Difficult Airway Management(以下、DAM)にかかわるガイドラインを発表し、普及にかかわる講習会などを多く行ってきている。日本でも同様の講習会が必要と考え、2004年の日本麻酔科学会第51回学術集会で第1回DAM実践セミナーを開始した。その後、種々の会場でDAM実践セミナーを開催し、今まで24回、延べ300人以上の麻酔科医が参加している。このDAM実践セミナーは、DAMアルゴリズムに必要な基本手技(Gum-Elastic Bougie、I-LMA、経気管ジェット換気、輪状甲状膜切開)のハンズオントレーニングと実際のDAM症例をシミュレータで再現し、その対処を学ぶシナリオトレーニングで構成されている。DAMアルゴリズムにある緊急気道確保で使用する経気管ジェット換気や輪状甲状膜切開などは、患者で練習することは不可能である。シミュレータを使用した訓練が、これらの唯一無二の訓練法であるので、ぜひこの機会に練習してもらいたい。シナリオトレーニングは、DAMアルゴリズムを実践する最高の機会である。頭の中の理解と体の反応にギャップがあることを体験でき、今後、自分の中の課題を見出す助けになると思う。気道確保に用いるデバイスは、毎年のように新しいものが発表される。しかし、気道確保困難症例に出会った時にどう対処するかの基本的な考え方は、デバイスが変わっても変わることはない。このセミナーでは、その基本的な考え方の理解の手助けになればと思っている。